不思議な光景
最近、ちょっと不思議な光景をよく見かけるようになりました。
夕方、ひなと散歩していると、黄泉戸神社のほうにたくさんの動物たちが集まっているんです。鹿や猿、タヌキにイタチまで。みんな、お行儀よく座って、じーっと神社の奥の森を見つめているみたいなんです。
普通、野生の動物って人間を見るとすぐに逃げちゃうのに、私たちが近くを通っても全然動じない。ひなが「あー!あー!」と大きな声を出しても、ちらりとも見ないんです。まるで、そこに私たちがいないみたいに。
なんだか、ちょっとだけ怖いような、でも神聖な感じもするような…。ご近所の田中さん(いつも新鮮なお野菜をくれる、優しいおじいちゃんです)に聞いたら、「ああ、山の神様にお祈りしてるんだよ。昔から、この時期にはよくあることさ」なんて笑っていました。昔からあること、なんですね。少し安心しました。
でも、昨日見た光景は、もっと不思議でした。動物たちに混じって、村の人たちが何人か、同じように座って森の奥を見ていたんです。声をかけようか迷ったんですが、あまりに真剣な様子だったので、そっとしておきました。何をしていたんだろう…?
ひなは動物がたくさんいるのが嬉しいみたいで、「わんわん!」「にゃーにゃー!」って、知ってる言葉を総動員して指差して喜んでいます(犬も猫もいないんだけどな)。子どもの目には、この光景はどう映っているんでしょうね。