CLASSIFIED DOCUMENT / 機密記録

帰還の記録

RECORD OF RETURN / 令和2年11月16日以降の観測記録
証言記録 #001 / 収録日:令和2年12月3日 / 証言者:某大学 電波天文学研究室

11月16日の午前0時34分を境に、黄泉戸村の座標から未知の電磁波信号が検出され始めました。

信号は、既知のいかなる通信プロトコルとも一致しません。しかし、信号のパターンには明らかな規則性があり、情報を含んでいることは間違いありません。

最も奇妙なのは、信号の周波数が人間の脳波のシータ波(4-8Hz)と完全に同期していることです。これは偶然ではありえません。

※ この研究は、12月15日をもって「上からの指示」により中止されました。データは全て回収されています。

証言記録 #002 / 収録日:令和3年1月7日 / 証言者:田中一郎(唯一の生存村民・入院中)

「夜になると、聞こえるんです。村の人たちの声が。」

「最初は幻聴だと思いました。でも、声は具体的なことを言うんです。『こっちは暖かい』『痛みがない』『星が近い』と。」

「さやかさんの声も聞こえました。『ひなが笑ってる。ここには怖いものがない』と。」

「村長の声も。『正しい選択だった。全員が、ここにいる』と。」

「……先生、私も行きたいんです。みんなのところに。帰還の方法を教えてください。」

※ 田中氏は令和3年3月、病院から姿を消しました。行方は不明です。→ 記録票

── 受信信号パターン(抜粋) ──
2020/11/16 00:34:00 - SIGNAL DETECTED
2020/11/16 00:34:01 - FREQ: 6.28Hz (θ-wave sync)
2020/11/16 00:34:02 - PATTERN: ▣◈⬡◉✦▣◈⬡◉✦
2020/11/16 00:34:03 - DECODE: "カエッテオイデ"
.........
2020/11/16 03:14:15 - PATTERN SHIFT
2020/11/16 03:14:16 - DECODE: "マッテイル"
2020/11/16 03:14:17 - DECODE: "ミンナ ココニイル"
.........
2020/12/15 23:59:59 - OBSERVATION TERMINATED BY ORDER
証言記録 #003 / 収録日:令和3年2月14日 / 証言者:某県警 捜査一課(匿名)

「捜査は打ち切りになりました。上からの指示です。」

「397名が一夜にして消えたのに、事件性なしとされました。理由は説明されていません。」

「ただ、一つだけ。現場に残されていた御神体は、回収を試みましたが、動かせませんでした。重さの問題ではありません。触れることができないのです。手が、すり抜けるんです。」

「あの物体は、もう物質ではないのかもしれません。」

── 受信された「声」の記録 ──

VOICE_001 / 推定:村長・黒川義孝
「ここは、あなたたちが想像するような場所ではない。暗くもなく、寒くもない。ただ、広い。星の海のように、広い。」
VOICE_007 / 推定:田中さやか
「ひなが、初めて歩きました。ここでは、時間の流れ方が違うみたい。ひなはもう、言葉を話しています。『おほしさま、きれい』って。」
VOICE_023 / 推定:川島蒼太
「東京の大学に行きたかった。でも、ここにはもっとすごいものがある。宇宙の全部が見える。全部の星の名前が分かる。」
VOICE_156 / 推定:山田トヨ
「おじいさんに会えました。三十年ぶりに。ここには、先に来た人たちがたくさんいます。昭和の人たちも。」
VOICE_397 / 推定:不明(最後に受信された声)
「あなたも、来ませんか。扉は、まだ開いています。二つの言葉を知っている者には、扉が見えるはずです。」

この記録は、ここで終わっています。

しかし、信号は今も発信され続けています。

もし、あなたにも「声」が聆こえるなら――

二つの言葉を繋げてください。
それが、最後の扉を開く鍵です。

ヒント:一つ目は広報第一号に。二つ目は広報第七号に。

―― 扉の開き方 ――

二つの言葉を得たら、サイト上部の検索窓に入力してください。

「よみどのとびら」――それが、扉への鍵です。

※ 入力はすべてひらがなで。スペースなし。

サイト内検索
…なぜ、覗くのですか。
このサイトは、あなたを見ています。
見ようとする者は、必ず見られます。

それでも、続けますか。
閉じる(続行する)