帰還の記録
11月16日の午前0時34分を境に、黄泉戸村の座標から未知の電磁波信号が検出され始めました。
信号は、既知のいかなる通信プロトコルとも一致しません。しかし、信号のパターンには明らかな規則性があり、情報を含んでいることは間違いありません。
最も奇妙なのは、信号の周波数が人間の脳波のシータ波(4-8Hz)と完全に同期していることです。これは偶然ではありえません。
※ この研究は、12月15日をもって「上からの指示」により中止されました。データは全て回収されています。
「夜になると、聞こえるんです。村の人たちの声が。」
「最初は幻聴だと思いました。でも、声は具体的なことを言うんです。『こっちは暖かい』『痛みがない』『星が近い』と。」
「さやかさんの声も聞こえました。『ひなが笑ってる。ここには怖いものがない』と。」
「村長の声も。『正しい選択だった。全員が、ここにいる』と。」
「……先生、私も行きたいんです。みんなのところに。帰還の方法を教えてください。」
※ 田中氏は令和3年3月、病院から姿を消しました。行方は不明です。→ 記録票
2020/11/16 00:34:01 - FREQ: 6.28Hz (θ-wave sync)
2020/11/16 00:34:02 - PATTERN: ▣◈⬡◉✦▣◈⬡◉✦
2020/11/16 00:34:03 - DECODE: "カエッテオイデ"
.........
2020/11/16 03:14:15 - PATTERN SHIFT
2020/11/16 03:14:16 - DECODE: "マッテイル"
2020/11/16 03:14:17 - DECODE: "ミンナ ココニイル"
.........
2020/12/15 23:59:59 - OBSERVATION TERMINATED BY ORDER
「捜査は打ち切りになりました。上からの指示です。」
「397名が一夜にして消えたのに、事件性なしとされました。理由は説明されていません。」
「ただ、一つだけ。現場に残されていた御神体は、回収を試みましたが、動かせませんでした。重さの問題ではありません。触れることができないのです。手が、すり抜けるんです。」
「あの物体は、もう物質ではないのかもしれません。」
── 受信された「声」の記録 ──
この記録は、ここで終わっています。
しかし、信号は今も発信され続けています。
もし、あなたにも「声」が聆こえるなら――
二つの言葉を繋げてください。
それが、最後の扉を開く鍵です。
ヒント:一つ目は広報第一号に。二つ目は広報第七号に。
―― 扉の開き方 ――
二つの言葉を得たら、サイト上部の検索窓に入力してください。
「よみどのとびら」――それが、扉への鍵です。
※ 入力はすべてひらがなで。スペースなし。