大正9年度歳入歳出決算書FY1920 SETTLEMENT OF ACCOUNTS
大正九年度 黄泉戸村歳入歳出決算書
自 大正九年四月一日 / 至 大正十年三月三十一日
本年度は、北山落下物に関する村内安全措置および臨時祭礼執行のため、予備費を充当した。支出の詳細は別紙のとおり。村民の移動および夜間の集会については、村長の指示に従い、混乱なく執行された。
| 費目 | 金額 | 摘要(原文を現代表記に改めた) |
|---|---|---|
| 臨時祭礼準備費 | 3,120円 | 村民用の白布・結び紐・札の調達 |
| 境内・山道整備費 | 4,850円 | 夜間通行のための灯火、柵、警備人足 |
| 山中安全措置費 | 6,000円 | 「地の下へ運び入れる材」の調達・搬送 |
| 合計 | 13,970円 | 臨時支出 |
※ 十一月十五日夜半以降の出納簿は、全頁が同一筆跡で訂正されている。
※ 翌朝の村勢調査は「零人、零戸」と記す。ただし、調査責任者名は空欄。
財政課による比較注記
令和2年度の補正予算書と、大正9年度の臨時支出は、金額の桁を除いて3,120 / 4,850 / 6,000という内訳比が一致します。どちらも白布、境内整備、地下または山中への資材搬送を含みます。100年間隔の資料に同じ支出構造が現れる理由は、現行の会計システムでは説明できません。
人口記録との不整合:大正9年10月の人口集計は398名、11月16日の臨時集計は0名です。しかし昭和5年の村勢要覧では、人口401名として村が継続しているように記載されています。転入・出生の記録は、大正10年から昭和4年まで欠測しています。
決算書の綴じ込みには「村の者は、皆、口を揃えた」と読める断片があります。次の頁は切り取られています。複写の余白には、後年の筆記で「最初の収穫」と書き足されています。
金額の桁だけが違う。
百年前の帳簿も、今年の帳簿も、同じものを買っている。
――筆者不明。
百年前の帳簿も、今年の帳簿も、同じものを買っている。
――筆者不明。
関連資料
- B-020:令和2年度一般会計補正予算書 — 同じ三つの支出比を持つ現代の予算。
- A-001:人口・世帯数推移表 — 二度の「0名」記録。
- 蔵文書 第七巻 — 田中議員が記した百年前の収穫に関する資料。