令和2年9月定例会 議事録

日時: 令和2年9月25日(金) 午前10時〜

場所: 黄泉戸村役場 3階 議場

出席議員: 5名(定数6名、田中一郎議員は入院のため欠席)

※ 黒川村長は本定例会より議長を兼務。


議事

議案第12号:黄泉戸村奉納祭参加義務条例の制定について

村長(黒川義孝): 皆様、ご参集いただきありがとうございます。本日は、我々の村の未来にとって極めて重要な議案を提出させていただきます。来る11月15日に執り行われる奉納祭は、単なる伝統行事ではありません。古文書によれば、これは我々の村が「再生」し、新たな繁栄の時代を迎えるための、数百年に一度の重要な儀式であります。この儀式を成功させるためには、村民一丸となって、我らが「禍ツ神」様に祈りを捧げる必要があります。よって、奉納祭への参加を全村民の義務と定める条例の制定を、ここに提案いたします。

【速記者注】村長は「禍ツ神」という言葉を発した際、一瞬目を閉じた。まるで祈るように。

議長(黒川義孝): ただいま村長より提案がありました議案第12号について、質疑を許します。

参考人(鈴木清): 村長にお伺いします。この条例には、正当な理由なく欠席した場合の罰則規定も含まれておりますが、これは些か強権的ではないでしょうか。村民の自発的な参加を促すべきと考えます。

村長: 鈴木さんのご懸念はもっともです。しかし、今回の奉納祭は、村の存亡がかかった、我々全員の運命共同体としての儀式です。一人でも欠ければ、神の御心は離れ、村は再生の機会を永遠に失うことになりかねません。これは、個人の自由や権利を超えた、村全体の義務であるとご理解いただきたい。罰則は、その覚悟を示すためのものであります。

参考人(高橋実): 村長、その「禍ツ神」とは、一体どのような神なのでしょうか。古文書の記述はあまりに曖昧で、我々もその実態を詳しくは存じ上げません。村民に義務を課す以上、より詳細な説明が必要ではないでしょうか。

神主(橘宗一郎):(説明員として登壇)皆様、ご静粛に。禍ツ神様は、我々の理解を超えた、大いなる存在です。星々を渡り、生命を与え、そして回収する、宇宙の理そのもの。その御名を安易に口にすることすら、畏れ多いことです。我々にできるのは、ただ古文書の記述に従い、敬虔なる祈りを捧げることだけ。疑念を抱くことは、神への冒涜となりますぞ。

【速記者注】神主は「回収する」という言葉を使った。この言葉は後に、田中議員が問題視した。

議長: …他に質疑はございませんか。…ないようですので、これより採決に入ります。議案第12号、「黄泉戸村奉納祭参加義務条例」の制定に賛成の議員は、ご起立願います。

(全員起立)

議長: 全員起立。よって、本案は全会一致で可決されました。


以上、本日の議事を終了する。

※ この議事録は、令和2年10月2日に役場総務課が作成しました。

※ 田中一郎議員は、この議事録を読んだ後、村外の機関への通報を決意したと後に伝えられています。

禍神口星喂禍神口星喂禍神口星喂

※ 祝詞第一節(神主のみ閲覧可)

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