北の山 焼け跡の石碑 調査記録FIELD RECORD / THE STONE ON THE BURNT GROUND
一 現地
昭和23年の蔵文書にある「山頂の焼けた円形の窪み」は、ここだと思う。直径はおよそ3メートル。七十年以上が過ぎたというのに、窪みの縁には今も草が生えない。
窪みの端に、黒い石板が一枚立っている。高さは私の胸ほど。誰が、いつ立てたのか、役場の台帳にも神社の簿冊にも記載がない。
明日は奉納祭だ。今日のうちに、拓本だけは取っておく。
表面の字は、神社で見た禍ツ神文字に近い。ただし、私には読めない。 ――山口メモ/11月14日 夕
表面の字は、神社で見た禍ツ神文字に近い。ただし、私には読めない。 ――山口メモ/11月14日 夕
二 拓本
石板の表面から取った拓本を下に示す。中心に目の印があり、その外側を、字が輪になってめぐっている。同じ並びが二度、繰り返されているように見える。
図2 拓本(石板表面)。目の印の次の字から、時計回りに読む。
濁る音の字は、右上に二本の線がつく(解読表を参照)。