保健室利用記録SCHOOL INFIRMARY LOG
10月後半から11月にかけて、睡眠障害、耳鳴り、同一内容の悪夢を訴える児童が増加しました。感染症や環境要因を疑い、保護者へ連絡を行いましたが、11月12日以降は「奉納祭前の一時的な緊張」として学校側から記録を控えるよう指示されています。
47名全校児童
31名同一時期の睡眠相談
29名耳鳴り・低い声の訴え
利用・相談記録(抜粋)
| 日時 | 学年 | 主訴 | 記録 | 対応 |
|---|---|---|---|---|
| 10月21日 | 3年 | 耳鳴り | 「夜、山のほうから数を数える声がする」 | 経過観察 |
| 10月26日 | 5年 | 睡眠不足 | 「夢の中で、みんな同じ言葉を言っていた」 | 保護者連絡 |
| 11月4日 | 6年 | 鼻出血・耳鳴り | 神楽舞練習後。児童9名が同時来室。 | 校長指示により「疲労」と記録 |
| 11月6日 | 全学年 | 集団不安 | 国語活動後、17名が「声が頭に残る」と相談。 | 記録の詳細化を停止 |
| 11月9日 | 1年 | 発熱なし・寒気 | 「月が丸くなると、おともだちが呼ぶ」 | 保護者迎え |
| 11月11日 | 6年 | 意識混濁 | 児童番号7が「わたし、もう知ってる」と発言。年齢欄の入力が一時的に6歳へ変化。 | 橋本校長が同席。記録修正。 |
| 11月14日 | 全学年 | 欠席確認 | 全47名について、保護者から「明日は参加する」と連絡。 | 以降の記録なし |
養護教諭・追記(未送信)
症状が増える日は、必ず夜の月が明るい。子どもたちは「星が近い」と同じ言葉を使う。校長先生は、これは地域の行事に向けた期待だと言った。でも、6年の田中さんは、健康調査票では令和元年生まれになっている。なのに、この子は私の前で六年生の言葉を話す。誰も、この矛盾を不思議に思わない。
症状が増える日は、必ず夜の月が明るい。子どもたちは「星が近い」と同じ言葉を使う。校長先生は、これは地域の行事に向けた期待だと言った。でも、6年の田中さんは、健康調査票では令和元年生まれになっている。なのに、この子は私の前で六年生の言葉を話す。誰も、この矛盾を不思議に思わない。
照合の手がかり:学校だよりに記された「応答の言葉」練習日と、集団症状が増えた日は一致します。さらに、児童番号7の年齢欄は、学校名簿・アルバム・健康調査票でそれぞれ異なる値を示します。
子どもたちは病気ではなかった。
何かを覚えさせられていた。
――川村美和。保存前に削除された下書き。
関連資料
- S-001:学校だより 第7号 — 応答の言葉が行われた日程。
- S-004:卒業アルバム閲覧記録 — 児童番号と座席の人数差。
- S-006:未提出作文「おともだちへ」 — 児童番号7が残した文章。