保健室利用記録SCHOOL INFIRMARY LOG

資料番号:S-002/令和2年10月1日〜11月14日児童情報一部非表示
記録者
養護教諭 川村 美和
対象
保健室利用・欠席連絡・保護者相談
保存状態
保健室端末からの自動抽出。原簿の最終頁が欠けている。
公開範囲
氏名・家庭事情を伏せた統計および特記事項

10月後半から11月にかけて、睡眠障害、耳鳴り、同一内容の悪夢を訴える児童が増加しました。感染症や環境要因を疑い、保護者へ連絡を行いましたが、11月12日以降は「奉納祭前の一時的な緊張」として学校側から記録を控えるよう指示されています。

47名全校児童
31名同一時期の睡眠相談
29名耳鳴り・低い声の訴え

利用・相談記録(抜粋)

日時学年主訴記録対応
10月21日3年耳鳴り「夜、山のほうから数を数える声がする」経過観察
10月26日5年睡眠不足「夢の中で、みんな同じ言葉を言っていた」保護者連絡
11月4日6年鼻出血・耳鳴り神楽舞練習後。児童9名が同時来室。校長指示により「疲労」と記録
11月6日全学年集団不安国語活動後、17名が「声が頭に残る」と相談。記録の詳細化を停止
11月9日1年発熱なし・寒気「月が丸くなると、おともだちが呼ぶ」保護者迎え
11月11日6年意識混濁児童番号7が「わたし、もう知ってる」と発言。年齢欄の入力が一時的に6歳へ変化。橋本校長が同席。記録修正。
11月14日全学年欠席確認全47名について、保護者から「明日は参加する」と連絡。以降の記録なし
養護教諭・追記(未送信)
症状が増える日は、必ず夜の月が明るい。子どもたちは「星が近い」と同じ言葉を使う。校長先生は、これは地域の行事に向けた期待だと言った。でも、6年の田中さんは、健康調査票では令和元年生まれになっている。なのに、この子は私の前で六年生の言葉を話す。誰も、この矛盾を不思議に思わない。
照合の手がかり:学校だよりに記された「応答の言葉」練習日と、集団症状が増えた日は一致します。さらに、児童番号7の年齢欄は、学校名簿・アルバム・健康調査票でそれぞれ異なる値を示します。

子どもたちは病気ではなかった。
何かを覚えさせられていた。
――川村美和。保存前に削除された下書き。

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