奉納歌・改訂前歌詞および音節注記OFFERING SONG / PRE-REVISION LYRICS

資料番号:S-004/大正9年歌詞控え・令和2年照合音節要確認
資料名
奉納歌「星還り」改訂前控え
作成年代
大正9年11月(歌詞欄)/昭和45年・令和2年に改訂
演唱区分
第二〜第九節は夜間防災行政無線の末尾音に転用
復元方法
塗りつぶされた行末と、録音表の発音記号を照合

奉納歌 星還り(改訂前)

山の影より 星を待つ※か
川の底より 名を呼ぶ※が
灯を十四 円に置く※み
白い布には 道はない※を
帰る者には 門はない※み
数えられても 声を置く※な
黒い面には 目を置かぬ※い
聞こえぬふりで 夜を越す※で

歌詞の本文だけを読むと、夜の祭礼を穏やかに描いた奉納歌です。しかし、各節の末尾に付された旋律記号を、社務所の「唱和用かな」に置き換えると、か・が・み・を・み・な・い・でという警告になります。改訂後の公開歌詞ではこの末尾が別の語へ置換され、旋律記号も削除されています。

か第2節
下降三拍
が第3節
保持二拍
み第4節
下降三拍
を第5節
切替一拍
み第6節
下降三拍
な第7節
保持二拍
い第8節
下降三拍
で第9節
終止一拍
改訂履歴の抜粋
大正9年:『黒い面には 目を置かぬ』 → 昭和45年:『御神体へ 目を向ける』
大正9年:『聞こえぬふりで 夜を越す』 → 令和2年:『聞こえる声に 応える』

公開版では「鏡を見ないで」という語を隠すだけでなく、警告と反対の行動を促す歌詞へ置き換えられている。
照合の手がかり:夜間防災行政無線の放送予定表には、各放送末尾に同じ八つの旋律記号が並んでいます。無線で聞こえた「鏡を見ないで」は偶然の叫びではなく、改訂前の奉納歌に残された、収穫を避けるための手順でした。

歌は、神に捧げるためのものではない。
神から目を逸らすためのものだった。
――歌詞控え・欄外筆記。

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