収蔵品台帳・第零収蔵庫COLLECTION LEDGER / VAULT ZERO

資料番号:S-002/収蔵庫管理簿・復元特別閲覧
管理区分
第零収蔵庫(所在地:非公開)
管理責任者
橘家当主/村長/総務課記録係の三者連名
最終棚卸
令和2年11月15日 22:40
注意事項
対象物を鏡として扱わないこと。反射面を確認しないこと。

収蔵番号:0-001
公開資料では「昭和45年に落下した黒い球体」と説明される御神体は、管理簿では「黒曜記録面」と呼ばれています。材質は金属・石質・ガラス質のいずれにも該当せず、表面は光を反射しているのではなく、見る者の周囲にあった情報を写す、と記載されています。

収蔵番号品名(管理簿表記)公開用説明機能・取扱注記
0-001黒曜記録面御神体(黒い球体)村外への経路を閉じ、名を数える面。注視禁止。
0-014十四基の境灯石灯籠境界認識を固定する。夜間自動点灯は儀式開始の合図。
0-247応答送受器防災行政無線設備末尾音で参列者の返答を同期。周波数247。
0-397識別紐・白布一式奉納祭装束名簿との照合用。サイズ・氏名・位置情報が内側に記される。
0-000████████████該当なし閲覧者の記録。収蔵数には含めない。

管理簿の「黒曜記録面」は、村の外側を閉じる装置として扱われています。令和2年11月15日の棚卸では、0-001の状態欄に「口を開く前/星の反射なし」とあり、23時12分の追記では「収容完了/反射面に村の外側なし」へ書き換えられています。

照合注記:黒い鏡は、祭礼の象徴ではありません。収蔵番号0-247の無線設備、0-397の装束、十四基の灯籠はすべて鏡のために配置された周辺装置です。村民を集めた制度、退路を閉じた道路、名を数えた放送は、同じ収蔵庫の管理番号で結ばれています。

鏡を壊せば、道も消える。
でも、鏡を残せば、次の夜も道が開く。
――棚卸担当者・氏名欄なし。

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